【5月3日 AFP】ロードレース世界選手権(WGP 2021)第4戦スペインGPは2日、MotoGPクラスの決勝が行われ、ドゥカティ・レノボ・チーム(Ducati Lenovo Team)のジャック・ミラー(Jack Miller、オーストラリア)がキャリア2勝目を飾った。フランチェスコ・バニャイア(Francesco Bagnaia、イタリア)が2位に入ってドゥカティはワンツーフィニッシュを果たし、バニャイアは総合首位に立った。

 レースは途中まで首位を走っていたモンスターエナジー・ヤマハ(Monster Energy Yamaha)のファビオ・クアルタラロ(Fabio Quartararo、フランス)が失速し、代わりにトップに立ったミラーがそのまま優勝した。

 クアルタラロは苦悶(くもん)の表情で最終的に13位でフィニッシュ。レース中に腕に問題が生じたと明かし、「力がまったく入らなかった。腕は石のようだった」とコメントした。第3戦までに2勝を挙げるなど好調で、総合首位でこのレースに臨んでいたが、これでバニャイアと2ポイント差の総合2位に順位を下げた。

 ペトロナス・ヤマハSRT(Petronas Yamaha SRT)のフランコ・モルビデリ(Franco Morbidelli、イタリア)は3位に入り、今季初の表彰台入りを果たした。

 1日のフリー走行でクラッシュしたレプソル・ホンダ(Repsol Honda)のマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)は、この日のウオームアップセッションでも転倒。けがから9か月ぶりに復帰して2度目のレースは9位に終わった。

 LCRホンダ・イデミツ(LCR Honda IDEMITSU)の中上貴晶(Takaaki Nakagami)は4位に入り、昨季総合優勝を果たしたチーム・スズキ・エクスター(Team SUZUKI ECSTAR)のジョアン・ミル(Joan Mir、スペイン)は5位だった。(c)AFP