【5月3日 AFP】20-21スペイン1部リーグは2日、第34節の試合が行われ、リオネル・メッシ(Lionel Messi)が華麗なFKを決めるなど2得点を記録したFCバルセロナ(FC Barcelona)は、3-2でバレンシア(Valencia CF)を下し優勝争いに踏みとどまった。

 前日にレアル・マドリード(Real Madrid)とアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)が勝利したため、バルセロナは敵地メスタージャ・スタジアム(Mestalla stadium)で失敗が許されない状況に追い込まれていたが、合計5点が入ったスリリングな打ち合いを制し、残り4試合で首位との差を再び2とした。

 バレンシアは後半開始早々にガブリエウ・パウリスタ(Gabriel Paulista)のヘディングで先制したが、バルセロナはメッシが自身のPK失敗後の混戦の中からゴールを決めて追いついた。

 バルセロナはその後、アントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)のゴールとメッシの見事なFKで勝利を確定させたかにみえたが、バレンシアはカルロス・ソレール(Carlos Soler)が目の覚めるようなロングシュートを沈めて望みをつないだ。

 しかし最後は踏みとどまって消耗戦を制したバルセロナは、8日に本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)で行われるアトレティコとの直接対決で勝利すれば首位に浮上する。

「冷静でいられる試合などないことはみんな分かっている」とコメントしたジェラール・ピケ(Gerard Pique)は、「われわれはまだ戦いの中にいる。冷静でいられる試合があれば、それは何かを懸けて戦っていないということだ」と続けた。

「アトレティコ戦で狙うのは勝利だけだ。週末にはわれわれが首位に立っていればいいが、たとえ他の誰かがその位置にいても、それでチャンピオンが決まったとは考えない」 (c)AFP/Thomas ALLNUTT