【5月3日 AFP】20-21イタリア・セリエAは2日、インテル(Inter Milan)の11年ぶりとなるスクデット(リーグ制覇)が決まり、本拠地ミラノ(Milan)の街には大勢の人が押し寄せて優勝を喜んだ。

 この日アタランタ(Atalanta)がサッスオーロ(US Sassuolo)と1-1で引き分けたため、インテルと後続とのポイント差が残り4試合で13となり、19度目のリーグ優勝が確定した。9連覇中だったユベントス(Juventus)の一強には終止符が打たれた。

 かつてユベントスを指揮したインテルのアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督は、2012年から2020年にかけてリーグ優勝を独占した古巣で、最初の3連覇を自らの手で成し遂げた。

 51歳の指揮官は2019年にインテルの監督に就任。昨季を2位でフィニッシュすると、今季は並み居るライバルを抑えて栄冠に輝いた。

 2017年にはチェルシー(Chelsea)でイングランド・プレミアリーグを制覇しているコンテ監督は、「この優勝は自分のキャリアにおいて最大の功績の一つだ」と胸を張った。

「インテルに来るのは簡単な選択ではなかった。引き受けた当時のチームは勝利に慣れていなかった。インテルは古巣ユベントスの直接的なライバルでもあった」

 これでインテルはリーグ優勝の回数で単独2位につけた。18回で並んでいたACミラン(AC Milan)を上回ったインテルだが、36回のユベントスまではまだ遠い道のりとなっている。

 一方、黄金期に幕が下ろされたユベントスは、トップチームの指導経験のないアンドレア・ピルロ(Andrea Pirlo)監督を指揮官に迎え入れるギャンブルに失敗した。

 2006年に「カルチョポリ(Calciopoli)」と呼ばれる八百長スキャンダルでセリエB降格を経験し、そこから王朝を築き上げたユベントスは現在、来シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)出場権獲得を目指し、4位争いの真っただ中にいる。

 ユベントスのアンドレア・アニェッリ(Andrea Agnelli)会長はツイッター(Twitter)で、「われわれは帰ってくる」と投稿し雪辱を誓った。(c)AFP/Emmeline MOORE