【5月2日 AFP】ベネズエラは1日、最低賃金を3倍近くに引き上げた。ただし、ハイパーインフレにより最低月給で肉1キロさえ買うことができない。

 エドゥアルド・ピニャテ(Eduardo Pinate)労働相は首都カラカスで開かれたメーデー(May Day)の集会で、政権支持者らに賃金引き上げを発表した。

 改定された最低賃金は月給700万ボリバル(約270円)だが、肉1キロは約410円で売られている。

 かつて産油国として栄えたベネズエラでは、ハイパーインフレは4年目、景気後退は8年目に突入した。

 近代史上最悪の経済危機に陥っており、日々の経済活動は主にドルで行われている。(c)AFP