【5月2日 AFP】カナダ・ケベック(Quebec)州モントリオールのオリンピックスタジアム(Olympic Stadium)周辺で1日、新型コロナウイルス感染拡大予防の規制措置に反対するデモが行われた。

 デモ参加者らは、屋外で集まる際のマスク着用義務や、ケベック州で今年1月に導入された州全域での夜間外出禁止令などに抗議した。カナダで州全域での夜間外出禁止令が出されたのはスペイン風邪の流行以来約100年ぶり。

 デモはおおむね祝祭的な雰囲気で行われたが、大勢の警察官が警戒に当たった。カナダのメディアは、デモ参加者を約3万人と報じており、ケベック州で最近行われた反コロナ規制デモとしては最大のものとなった。

 モントリオールのオリンピックスタジアムはカナダ最大規模のワクチン接種会場だが、デモのため1日は閉鎖された。

 ケベック州政府は、感染拡大の鈍化を受けて、3日からモントリオールの夜間外出禁止の開始時間を現行の午後8時から午後9時半に遅らせると発表した。

 カナダではこれまでに120万人以上が新型コロナウイルスに感染し、うち約2万4200人が死亡した。死者の半数以上がオンタリオ(Ontario)州とケベック州で記録されている。(c)AFP