【5月2日 AFP】20-21イタリア・セリエAは1日、第34節の試合が行われ、インテル(Inter Milan)は後半にクリスティアン・エリクセン(Christian Eriksen)とアクラフ・ハキミ(Achraf Hakimi)が得点を記録して2-0でクロトーネ(FC Crotone)を下し、リーグ優勝に王手をかけた。

 インテルは残り4試合で2位ACミラン(AC Milan)との勝ち点差を13とした。同14差で3位につけるアタランタ(Atalanta)が2日のサッスオーロ(US Sassuolo)戦で勝てなかった場合、2010年以来のスクデット(リーグ制覇)が決まる。

 かつてユベントス(Juventus)を指揮したインテルのアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督は、「われわれは9年続いた王国の転覆に成功しようとしている」とコメント。コンテ監督は9連覇中のユベントスの最初の3連覇を自らの手で成し遂げている。

「チームは11年間スクデットから見放されているので、自分たちに特別なことができるのは分かっている。そして今、われわれは王朝を終わらせようとしている。選手はこの喜びにふさわしい。彼らを祝福する。歴史をつくるまであと一歩だ」

 またコンテ監督は、「チームのみんなはアタランタの試合を家で穏やかに見守るだろう」とし、「あしたの結果は自分たちと関係あるが、われわれは誰にも何も求めない。特にこういうシーズンを送ってきた後は他者に依存などしない」 と続けた。

 65分に投入された4分後に今季2点目を決めたエリクセンは、「チームをタイトルに近づける重要なゴールだが、まだ手にしたわけではない」と話した。「きょうは途中出場だったが、こういうときの役割は状況に変化をもたらすことだ。どうにかそれができて満足している」

 同日18位ベネベント(Benevento Calcio)と対戦したミランは、6分にハカン・チャルハノール(Hakan Calhanoglu)のゴールで先制すると、60分にはけがから復帰したズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)のシュートがセーブされたボールにテオ・エルナンデス(Theo Hernandez)が詰め、2-0で連敗を止めた。

 4位ナポリ(SSC Napoli)と勝ち点で並び5位につけるユベントスは、2日にウディネーゼ(Udinese)と対戦する。ユベントスが来シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)出場権を獲得できるかどうかは、2週間後にホームで控えるインテル戦がカギを握っている。(c)AFP/Emmeline MOORE