【5月2日 AFP】北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)は2日、米政府が朝鮮半島の非核化に向けた外交交渉の用意があると表明したことを受け、外交は米国の「敵対的行為」を隠すための「偽りの看板」だとして、対米交渉を否定する北朝鮮外務省の談話を伝えた。

 ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は、先月28日に行った大統領就任後初の施政方針演説で、「外交と厳しい抑止力」で北朝鮮の核開発を封じる姿勢を示した。北朝鮮外務省は、バイデン氏が北朝鮮に「旧態依然」とした姿勢を取るという「大きな失敗」を犯したと主張した。

 KCNAは、バイデン氏が金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-un)朝鮮労働党総書記を冒涜(ぼうとく)したと非難し、「わが国を挑発すれば米国が傷つくことを理解するよう十分に警告してきた」とする北朝鮮外務省の別の談話も報じた。(c)AFP