【5月5日 Xinhua News】中国河南省(Henan)洛陽市(Luoyang)にある竜門石窟の洞窟の一つ「賓陽中洞」の壁に刻まれたレリーフ(浮き彫り)「帝后礼仏図」に描かれた華やかなシーンが、現代の俳優によって再現され、1500年前の北魏時代にタイムスリップしたかのような光景がよみがえった。

 竜門石窟研究院の研究者、高丹(Gao Dan)氏は「『帝后礼仏図』は、北魏時代に開削された皇室の洞窟、賓陽中洞の壁に刻まれていた。中国の石窟に残る、人物が刻まれた浮き彫りとして、極めて高い歴史的、文化的価値を持ち、その芸術性は国宝級だ」と説明した。「帝后礼仏図」は1930年代に剝ぎ取られ、売却され、海外に流失した。高氏は「われわれはあらゆる方法で『帝后礼仏図』を『復活』させたいと考えてきた。今回の俳優による再現もその一環で、準備に約3カ月間を費やした」と述べた。

 レリーフに描かれたシーンを再現するため、同研究院の研究者と制作チームはさまざまな関連の文献資料や写真を収集し、化粧や髪型から衣装、小道具、動きに至るまで研究を重ねてきた。

 高氏は「『帝后礼仏図』は『魏孝文帝礼仏図』と『文昭皇后礼仏図』の二幅一組からなり、賓陽中洞の両側に刻まれていた。俳優が再現した実写版やバーチャル展示、映像展示などを通じて、伝統芸術を現代的な方法で表現することで、中国の優れた伝統文化をより一層広めることができるだろう」と語った。(c)Xinhua News/AFPBB News