【5月4日 CGTN Japanese】毎年3月から6月はトキの繁殖期に当たります。中国西部の内陸部に位置する陝西省(Shaanxi)漢中トキ国家級自然保護区の人工ふ化基地ではこのほど、11羽のトキが相次いでふ化しました。

 基地内の人工ふ化室では、飼育員が入念に、トキのひなにエサを与えています。今年初めてふ化したトキは生まれてから間もなく1カ月となり、今の体重は738グラムです。

 職員の説明によりますと、今年の人工ふ化作業は3月20日から始まり、20羽のトキをふ化させる予定だということです。長年、人工ふ化やひなの飼育の研究を積み重ねてきた保護区では、トキの人工ふ化の成功率は85%以上をキープしています。

 絶滅危惧種に指定されているトキは1981年に陝西省で7羽が再発見されました。その後、1989年に世界初の人工繁殖に成功したことを経て、今では全世界で5000羽以上に増えています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News