【4月30日 AFP】インドネシア国家防災庁(BNPB)は30日、スマトラ(Sumatra)島で豪雨により土砂崩れが発生し、中国の支援で建設中の水力発電所で少なくとも3人が死亡したと発表した。行方不明者の情報もあり、死者は増える恐れがある。

 土砂崩れが起きたのは、北スマトラ(North Sumatra)州バタントル(Batang Toru)にある水力発電所の建設現場近く。現地は29日夜、豪雨に見舞われていた。

 国家防災庁の担当者はAFPに対し「3人が死亡した」と述べ、「救助隊が他の被害者を捜している」と付け加えたが、具体的な人数には触れなかった。

 一方、地元の防災当局者は、中国人作業員1人を含む少なくとも9人が行方不明になっており、大量の土砂の下敷きになった恐れがあると話した。

 インドネシアでは、雨期に土砂崩れや鉄砲水が発生して犠牲者が出ることがたびたびある。今月初めには熱帯低気圧「セロジャ(Seroja)」の襲来により、インドネシア東端の島々と隣国東ティモールで合わせて200人以上が死亡した。(c)AFP