ブルガリ、ウブロ、ゼニスが集うLVMHウォッチウィーク2021を皮切りに今年の新作時計が続々登場。注目ブランドから気になる最新モデルをお届けする特集の第1弾。いま元気をくれる「推し」の時計はこれだ!

BVLGARI(ブルガリ)/オクト フィニッシモ クロノグラフ GMT チタニウム
スタイルを一新した最新作は、サンドブラスト加工を施したチタンによる厚さ6.9㎜の超薄型ケースに、ブラックオパーリンの新ダイアルと、テクスチャード加工を施したブラックラバーのストラップをセット。搭載するブルガリ自社製ムーブメントBVL318は、24時間ダイアルで第二時間帯表示が可能なGMT機能を併せ持ち、わずか3.3㎜という厚さは、自動巻きクロノグラフとしては世界最薄級だ。ケース直径42㎜、30m防水。税込205万7000円。

自動巻きで超薄型を実現した決め手は、ムーブメントに重ならず、外周部で回転しながら巻き上げるリング状のペリフェラルローターだ。

超薄型デザインとメカニズムに全力投球

LVMHウォッチウィーク2021で今年のブルガリが幕開けを飾ったのは、高度な複雑時計を含む驚異のモデルが6年で6度の世界最薄記録を樹立した「オクト フィニッシモ」の最新作だ。まず注目されるのは、モノクロームの美学をステンレススティールで表現する「オクト フィニッシモ S」。さらに絶妙なのは、クロノグラフとGMTという2つの複雑機構を初めて搭載して、ケース厚がチタンで6.9㎜、ステンレススティールでも8.75㎜という「オクト フィニッシモ クロノグラフ GMT」だ。複雑な多面構成のデザインと精巧な自社ムーブメントとの融合にはまたもや脱帽である。

BVLGARI(ブルガリ)/オクト ローマ カリヨン トゥールビヨン
薄さと複雑機構で極致を行く最高峰モデルを今年も発表。スケルトン加工の超薄型の自社ムーブメントBVL428は、トゥールビヨンと、時刻をウェストミンスターチャイムの音階で告げる高度なカリヨンミニッツリピーター機構を搭載。手巻き、75時間パワーリザーブ。チタン、ケース直径44㎜。世界限定15本。税込予価3094万3000円。

BVLGARI(ブルガリ)/オクト フィニッシモ クロノグラフ GMT ステンレススティール
ステンレススティールモデルは、サンレイのブルーダイアルを組み合わせる。ケースはチタンモデルよりわずかに厚い8.75㎜だが、防水性能はより高い100m。同じく超薄型の自動巻きムーブメントBVL318を搭載し、9時位置のプッシャーでローカルの時差修正が即座にできるのも秀逸。ケース直径43㎜。税込予価200万2000円。6月発売予定。

BVLGARI(ブルガリ)/オクト フィニッシモ S
ブレスレットと統一感のあるバーティカルブラッシュ加工を施したシルバーダイアルを採用し、ステンレススティールでは初のモノトーンを表現。6.4㎜の超薄型ケースは100m防水機能があり、マイクロローター方式による2.23㎜という世界最薄級の自動巻きムーブメントBL138を搭載。ケース直径40㎜。税込予価145万2000円。5月発売予定。

時計ジャーナリスト・菅原 茂はこう見た!

超薄型といえば伝統的にはゴールド製のシンプルウォッチだが、そんなイメージとは逆に、複雑な立体構造で超薄型を実現し、極めて現代的なスポーティルックを確立したのが「オクト フィニッシモ」の素晴らしいところ。搭載する自社ムーブメントもまた型破り。デザインとメカの双方で精密なエンジニアリングが光る最新クロノグラフが断然「推し」だ。

ENGINE編集部・前田清輝はこう見た!

すっかりブランドを代表するモデルへと成長した「オクト」。「フィニッシモ」においては、ムーブメントの薄さを追求しながら新たな機能を搭載し、100m防水を備えた「オクト フィニッシモ S」が加わるなどコレクションは充実の一途。やはり基本のデザインが素晴らしく、コンセプトが確立されていると、どの要素が加わっても素晴らしいのだと改めて感じる新作ばかりだ。

文=菅原 茂/前田清輝(ENGINE編集部)
(ENGINE 2021年5月号)