【5月1日 Xinhua News】中国動画配信サービス大手、嗶哩嗶哩(bilibili、ビリビリ)はこのほど、経済メディア「第一財経」傘下の上海第一財経数据科技(DT財経)と共同で「新職種360-2021年青年新職業指南」を発表した。若者が新職種をどのように捉えているかを調査し、「新需要」「新技術」「新理念」の三つの視点から、人々の日常生活に浸透、または影響を与えることになる100以上の新職種をまとめた。

 今回の調査では、中国の若者の12%が新職種を兼業し、5・5%が既に新職種をフルタイムの職業にしていることが分かった。今後転職を考えている人は58・5%に上った。新職種に興味を持つ理由については、78%超の人が「興味や趣味と一致する」と答えた。一方、現時点で新職種に転じる必要性、転職による生計不安を考える人も77・1%に上り、58・3%が仕事の不安定さ、42・6%が保障制度の不備に懸念を示した。

 ビリビリの担当者は、経済発展に伴い「新需要」が次々と生まれていると語った。ペット業界を例に挙げ、ペットを飼う若者が増えて以降は飼育や販売といった従来型のビジネスだけでなく、ペット専門の動画クリエーターやペットの葬儀業者、ペットフード試食士などの職種が続々と現れ、産業全体に広がったと指摘した。

「新技術」も職種の再構築と新職種の創出に寄与した。モバイルインターネット技術の成熟を受け、動画コンテンツのインフラ基盤が一層発達し、「UP主」と呼ばれる動画クリエーターも当初の趣味的志向から専門の動画製作者を指す呼称に変化。以前より職業性や専門性を備えるようになった。

 ビリビリの担当者によると、「新理念」も新職種を生み出す重要要素になっている。カーボンニュートラル(排出量実質ゼロ)の概念が今年注目を浴び、温室効果ガス問題を解決する二酸化炭素排出管理員が新職種として登場したほか、海洋ごみ処理士や先天異常予防対応相談士、コールドチェーン食品安全管理員などが誕生した。(c)Xinhua News/AFPBB News