【4月30日 AFP】ロシアで収監中の野党勢力指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏(44)が29日、丸刈りの痩せ細った姿で出廷した。同氏が姿を見せるのは、ハンガーストライキ終了後初めて。同日には、ナワリヌイ氏の政治組織の一つが解散を発表した。

 ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領批判派の急先鋒(せんぽう)であるナワリヌイ氏は、第2次世界大戦(World War II)の退役軍人に対する名誉毀損(きそん)の罪に問われている裁判の控訴審に出廷。

 ロシア独立系民間テレビ局ドーシチ(Dozhd)が公開した録音音声によると、ナワリヌイ氏は自身が食べ始めたことを明らかにし、「きのう浴場に連れて行かれ、そこに鏡があり自分を見たら、ひどい骸骨になっていた」と説明。「この体重は7年生以来だ」と述べた。

 判事はその後、ナワリヌイ氏の控訴を退け、85万ルーブル(約120万円)の罰金刑を維持。同氏は最終陳述で「あなた方は皆、裸の王様と同じ裏切り者だ」と述べた。

 29日には別の裁判所で、ナワリヌイ氏の地方組織をまとめる団体と、同氏の率いる「反汚職基金(FBK)」の2組織に対する過激派認定をめぐる審理が開かれた。

 過激派認定は検察当局が請求。認められれば、両組織はイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」や国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)などと同等の過激派とみなされて活動が禁止され、メンバーや支持者は長期にわたり収監される恐れがある。

 審理は5月17日に再開する予定だが、地方組織をまとめる団体の責任者、レオニード・ボルコフ(Leonid Volkov)氏は29日、「ナワリヌイ氏の組織を正式に解散する」と発表。一部の事務所は独立した政治組織として活動を続けるとした。

 検察当局は今週、同団体に対して活動停止を命令。FBKに対しても、活動の多くを禁止する裁判所命令が出されていた。(c)AFP/Anastasia CLARK