【4月29日 AFP】中国・山東(Shandong)省の海事当局は29日、青島(Qingdao)港の沖合で石油タンカーと貨物船が衝突する事故が27日に発生し、約400トンの油が黄海(Yellow Sea)に流出したと発表した。

 当局によると、事故は27日午前9時ごろ、青島港の沖合約75キロの海域で発生。入出港に影響はなく、除染船12隻を投入して流出した油の処理に当たっているとしている。

 船舶管理会社グッドウッド・シップマネジメント(Goodwood Ship Management)は、リベリア船籍の石油タンカー「A・シンフォニー(A Symphony)」と、パナマ船籍のばら積み貨物船「シー・ジャスティス(Sea Justice)」が衝突し、タンカーから「大量の油」が流出したと説明。乗組員に負傷者はいないという。

 共産党機関紙・人民日報(People's Daily)系の環球時報(Global Times)は29日、山東省海事当局者の話として、貨物船の積み荷は「ビチューメン溶液」と記載されていたが、詳細は検査する必要があると伝えた。この当局者は、「流出した油は現在、完全に処理されており、技術的に管理すれば環境への影響は確実に最小限に抑えられる」と述べている。(c)AFP