【4月29日 AFP】「全米ライフル協会(NRA)」のウェイン・ラピエール(Wayne LaPierre)最高経営責任者(CEO)が2013年にアフリカのボツワナでゾウ狩りをした際の動画が報じられ、その未熟な腕前が嘲笑を買っている。

 報道した米誌ニューヨーカー(New Yorker)によると、NRAのドキュメンタリー制作のために撮影された動画だが「広報上の大失態になりかねないという懸念から」公開されなかったものだという。

 動画の中でラピエール氏は最初の一発でゾウに傷を負わせ、続いて至近距離から3回撃ったが、とどめを刺すことができず、最後は狩猟ガイドがゾウを撃ち殺した。動画にはラピエール氏の妻スーザンさんが、別のゾウを撃ち殺して尻尾を切り落とし「勝利!」と叫ぶ場面もあった。

 米生物多様性センター(Center for Biological Diversity)のターニャ・サネリブ(Tanya Sanerib)国際法務部長はこの動画についての発表で、「この美しい生き物をラピエール氏が残忍に、不器用に殺しているのを見るのは気分が悪い」と非難し、「いかなる動物もこのように苦しむべきではない」と述べた。(c)AFP