【4月29日 AFP】東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(Tokyo Organising Committee of the Olympic and Paralympic Games)は28日、会場の観客数上限の決定を6月まで先送りすると発表した上で、満員の観客を入れての開催は「非常に厳しい」との考えを示した。

 7月23日の開幕まで3か月を切った東京五輪では、新型コロナウイルス対策として、大会史上初めて海外からの観客受け入れが見送られた。国内の観客数の上限に関する決定は4月末までに下される予定だったが、東京などでコロナの緊急事態宣言が発令される中、委員会はより多くの時間が必要と説明。

 同委員会の橋本聖子(Seiko Hashimoto)会長は、政府と東京都、国際オリンピック委員会(IOC)、パラリンピック委員会(IPC)との5者協議を終えた後の会見で、観客数については状況を見ながら検討していかなければならないとした上で、「現時点でフルスタジアム(満席)は非常に厳しいと理解している」と言明。場合によっては「無観客を決断しなければならないときもくる」としつつも、「状況が許せばより多くの観客に見てもらいたい」と述べた。(c)AFP/Andrew MCKIRDY, Katie Forster