【4月30日 Xinhua News】中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ、Huawei)は25日、広東省(Guangdong)深圳市(Shenzhen)で3日間の日程で開いた「ファーウェイ開発者会議2021(HDC.Cloud)」で、同社の開発者支援プログラム「沃土計画2・0」へ年内に2億2千万ドル(1ドル=約108円)を投じると発表した。

 同計画には、クラウドサービス「ファーウェイクラウド」のパートナー支援プログラム「沃土クラウドイノベーション計画」のほか、サーバー向けプロセッサ「鯤鵬(Kunpeng)」と人工知能(AI)コンピューティングプラットフォーム「昇騰(Atlas)」をめぐる産学連携と人材育成を強化するプログラムが含まれる。

 クラウド事業ユニット(BU)とコンシューマークラウドサービス部門の総裁を務める張平安(Zhang Pingan)氏は、沃土クラウドイノベーション計画に1億ドルを投じると表明。SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)と独立系ソフトウエアベンダー(ISV)のパートナー支援に重点を置き、クラウド資源や技術支援、プロモーション支援を提供し、コンテナ・マイクロサービス、SaaS化、ビッグデータ、AI、動画、インテリジェントエッジの六大技術分野をカバーすると説明した。

 同社は初めて「沃土計画」を発表した2015年以降、「ハードウエアの開放、ソフトウエアのオープンソース化、パートナー支援、人材開発」を堅持し、業界の繁栄と発展を促してきた。これまでにファーウェイクラウドと鯤鵬、昇騰に関わった開発者は累計240万人に上る。IaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)市場におけるファーウェイクラウドのシェアは中国第2位、世界第5位であり、昨年のパートナー企業による鯤鵬搭載製品の出荷量は全出荷量の52%を占めた。基本ソフト(OS)、データベース、AIアーキテクチャーなどの技術をめぐっては「openEuler」「openGauss」「MindSpore」の三大オープンソースコミュニティーを立ち上げている。(c)Xinhua News/AFPBB News