【4月30日 Xinhua News】中国山西省(Shanxi)大同市(Datong)の冊田ダムがこのほど、永定河への補水のため放水を実施した。

 永定河は北京市の「母なる川」とされ、海河流域の主要水系の一つ。1970年代末から、持続的な干ばつにより上流に流れ込む水が減少。下流の平原を流れる川は96年に完全に枯れ、川床が干上がった。2018年以降は黄河からの引水と統一的な管理が行われ、永定河への補水量が7億立方メートルを超えた。水のある区間が大幅に延び、枯れていた部分にも澄んだ水と緑の岸辺が戻ってきた。

 中国水利部は1月、大型水利事業「万家寨引黄プロジェクト」により永定河に流入する黄河の水が年内に約2億600万立方メートルに達するとの見込みを示した。(c)Xinhua News/AFPBB News