【4月28日 AFP】新型コロナウイルスの流行で空室が目立つ英ロンドンの金融街シティー(City of London)のオフィスが、2030年までに少なくとも1500戸の住宅に改装される計画だ。シティーを管轄するシティ・オブ・ロンドン自治体(City of London Corporation)が17日、発表した。

 具体的には、不動産業界と協力し、閑散としたオフィスビルを文化活動、小売りやサービス業、スタートアップ企業などのための空間として開発する。

 シティーでは、コロナ禍で会社員の多くが恒久的に在宅勤務に切り替わったことから、一等地の不動産が空室となっている。

 オフィスの住宅への改装計画が盛り込まれた報告書「スクエア・マイル:未来都市(The Square Mile: Future City)」は、新型コロナの流行を受け設置された同自治体の復興作業部会が、市民や業界代表らと協議を重ねてまとめたもの。今後5年間で、シティーをこれまで以上に包摂的かつ革新的、持続可能な街にするための構想が盛り込まれている。(c)AFP