【4月29日 AFPBB News】10年前の2011年4月29日午前11時(日本時間同日午後7時)、英国のウィリアム王子(Prince William)とケイト・ミドルトン(Kate Middleton)さんの結婚式が、ロンドンのウェストミンスター寺院(Westminster Abbey)で行われた。

 ミュージシャンのエルトン・ジョン(Elton John)さんやサッカー選手のデビッド・ベッカム(David Beckham)さんと妻ヴィクトリア(Victoria Beckham)さんら約1900人が招待されたウェストミンスター寺院の周囲には、英国旗を手にした大勢の人が詰めかけ、未来の英国王の結婚を祝福した。

 深紅の軍服に身を包んだウィリアム王子は、弟のヘンリー王子(Prince Harry)に付き添われて満面の笑みを浮かべて寺院に到着。その45分後、純白のウエディングドレスに身を包んだケイトさんは、2人の結婚を祝う大勢の人びとに手を振って寺院に入った。

 2人はその後、ローワン・ウィリアムズ(Rowan Williams)カンタベリー大主教(Archbishop of Canterbury)の前で誓いの言葉を述べ、ウィリアム王子がケイトさんの指に指輪をはめると、ウィリアムズ大主教が2人は夫婦になったと宣言した。

 結婚式でケイトさんが着用したウエディングドレスは「アレキサンダー・ マックィーン(Alexander McQueen)」で、頭上に輝く「カルティエ(Cartier)」のティアラは、エリザベス女王(Queen Elizabeth II)のもの。「ロビンソン・ペラム(Robinson Pelham)」のダイヤモンドイヤリングは、両親から贈られたものだった。

 ケイトさんが手にしていたウエディングブーケは、ウェストミンスター寺院にある無名戦士の墓へささげられた。この墓は第1次世界大戦(World War I)で戦死した、身元の分からない1人の兵士が埋葬されているが、戦争で亡くなったすべての英国兵士を象徴する墓となっている。

 8500人を超えるジャーナリストと技術スタッフが結婚式の模様を世界に伝え、世界の全人口のおよそ3分の1にあたる20億人あまりが結婚式のテレビ中継を見たとされている。

 英王室は同日、エリザベス女王がウィリアム王子とケイトさんに、それぞれ「デューク・オブ・ケンブリッジ(Duke of Cambridge)」、「ダッチェス・オブ・ケンブリッジ(Duchess of Cambridge)」の称号を与えると発表。英王室の男性が結婚式当日に称号を与えられるのは英王室の伝統で、その称号は自動的に妻にも使われる。(c)AFP