【4月28日 AFP】ドイツサッカー連盟(DFB)は27日、欧州選手権(UEFA Euro 2020)後に同国代表指揮官を退任するヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督の後任人事をめぐり、今季限りで同国ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)を離れるハンジ・フリック(Hansi Flick)監督と話し合う予定だと明かした。

 バイエルンに契約解除を申し入れたフリック監督は今シーズン限りで退団することになっており、バイエルンもRBライプツィヒ(RB Leipzig)を率いるユリアン・ナーゲルスマン(Julian Nagelsmann)監督が来季からチームを率いると発表した。

 DFBの広報担当者は独スポーツ通信社SIDに対し「ハンジ・フリックが連盟から高い評価を受けているのは広く知られている。そうした文脈の中、彼やバイエルンのスタッフとも話し合いの場を持つ予定であることを認める」と話した。

「現時点でそれ以外の手続きについてこれ以上のコメントをするつもりはない。必要な配慮と落ち着きをそろえ、まずは全ての関係者と内部で調整を行う」

 昨シーズン、ブンデスリーガとドイツカップ(German Cup 2019-20)、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)の3冠を達成したフリック監督は、来月初めにもリーグ優勝を決められる状況だが、移籍の方針をめぐってハサン・サリハミジッチ(Hasan Salihamidzic)スポーティング・ディレクター(SD)との関係が悪化したため退団が決まった。

 56歳のフリック監督は、15年にわたって代表チームを率いてきたレーブ監督の後任として、DFBの本命候補とみられている。(c)AFP