【4月28日 AFP】ラグビーイングランド代表のエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)が、ニュージーランド代表のボーデン・バレット(Beauden Barrett)も所属するジャパンラグビートップリーグのサントリーサンゴリアス(Suntory Sungoliath)のアドバイザーを続けていることについて、英ラグビー協会(RFU)は問題ないとの見解を示した。

 年間最優秀選手に2回輝いた経歴を持つバレットは、現在はサントリーでプレーしつつ、2023年のW杯フランス大会(2023 Rugby World Cup)出場を目指している。

 一方、サントリーと20年にわたる関係があるジョーンズHCは、シックスネーションズ(Six Nations Rugby 2021)ではチームが5位に終わったものの、RFUの「全面支持」を受けて続投することが決まった。

 ジョーンズHCは現在休暇中で、訪日の許可を協会から得ている。しかしRFUは、ジョーンズHCのサントリーでの役割と、イングランド代表での仕事は「全く衝突しない」と強調している。

「エディーはサントリーと20年にわたってアドバイザー契約を結んでいる。代表チームに加わって以来、われわれはそのことを把握しており、問題視はしていない。休暇中には相談役を務めているが、その役割と、イングランド代表での優先事項とは全く衝突しない」

 一方のバレットは、2019年のW杯日本大会でジョーンズHC率いるイングランドに準決勝で敗れたが、次のフランス大会でも、その大きなライバルとしてニュージーランド代表に選出される可能性がある。

 バレットは英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)に対し「エディーはサントリーのラグビーに少し関わっていて、僕にもすごく親切に接してくれている」と話し、「彼が話してくれることは、小さな黄金のかけらのようだ」と続けた。

「彼のラグビーに対する理解はずばぬけている。シーズンの序盤からかなりチームに関わっているよ」

「裏方の役割で、多く関わるのはコーチ陣だが、選手にアドバイスをするときは、間違いなく優れた助言をくれる」

「普段はいない人間からアドバイスをもらうことにはメリットがある。彼は外からチームを見て優れた情報をくれる」 (c)AFP