【4月28日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部王者のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は27日、今シーズン限りで退任するハンジ・フリック(Hansi Flick)監督の後任に、RBライプツィヒ(RB Leipzig)を率いている33歳のユリアン・ナーゲルスマン(Julian Nagelsmann)監督が就任すると発表した。契約期間は来季から5年。

 移籍の方針をめぐり、クラブで権力を持つハサン・サリハミジッチ(Hasan Salihamidzic)スポーティング・ディレクター(SD)との関係が悪化していたフリック監督は、契約解除を申し出ていた。

 バイエルンの元GKで、来年からカール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)氏に代わって社長に就任するオリバー・カーン(Oliver Kahn)氏は、クラブの公式サイトに「ユリアン・ナーゲルスマンとともに、バイエルンの競技面における未来は大きく繁栄すると確信している」と記した。

 ナーゲルスマン監督は独バイエルン(Bavaria)州の出身で、いつかはバイエルンを指揮したいと以前から明言している。

 今季のリーグ戦が残り3試合になる中、ライプツィヒはバイエルンの9連覇を阻止することができる唯一のチームではあるが、首位に7ポイント離されている。

 バイエルンは来週末にボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)とのホームゲームを控えており、同リーグ最多となる30度目のリーグ優勝を決める可能性がある。

 現役時代、バイエルンのライバルである1860ミュンヘン(1860 Munich)に所属していたナーゲルスマン監督は、膝のけがにより20歳で引退を強いられた。

 その後指導者に転身すると、2016年2月には28歳で1899ホッフェンハイム(1899 Hoffenheim)を率い、正式な指揮官としてはブンデスリーガ史上最年少の監督となった。

 就任1年目にホッフェンハイムを残留させたナーゲルスマン監督は、続く2シーズンでチームをトップ4入りに導いた。

 ナーゲルスマン監督の評価はライプツィヒでも高まり続けており、若いチームは国内と欧州の両方で新勢力としての地位を築いている。今季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)では2シーズン連続で決勝トーナメントに進出したが、リバプール(Liverpool FC)に敗れベスト16敗退となった。(c)AFP