【4月28日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)は27日、準決勝第1戦が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)はカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)が華麗なボレーで同点弾をマークし、チェルシー(Chelsea)と1-1で引き分けた。

 激しい雨の中、チェルシーはクリスティアン・プリシッチ(Christian Pulisic)の価値あるアウェーゴールで先制したが、本調子でないFWティモ・ヴェルナー(Timo Werner)がまたしても決定機を外したため、レアルを引き離せなかったことを後悔するかもしれない。

 最初の30分は控えめだったもののそこから立て直し、ベンゼマのゴールで試合を振り出しに戻したレアルにとっては、納得の結果になるだろう。

 66分から途中出場し、古巣相手に鮮やかなタッチを見せたレアルのエデン・アザール(Eden Hazard)は、英BTスポーツ(BT Sport)に「友人との試合はいつだって良いもの」と振り返った。

 アザールが投入される前から試合は間延びして、序盤のアドレナリンは失われており、5月5日に予定されているスタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)での第2戦を見越して両チームとも満足しているようだった。

 チャンピオンズリーグでの通算ゴール数を71にまで伸ばしたベンゼマは、歴代の得点ランキングでクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)やリオネル・メッシ(Lionel Messi)、ロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)に次ぐ4位タイとなり、ラウル・ゴンザレス(Raul Gonzalez)氏に並んだ。

 レアルが調子を落とし、セルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)がけがで離脱している中、ベンゼマはときには気力でチームをけん引した。ヴェルナーが明らかに自信を失う中、ベンゼマのゴール前での正確性が違いを生むことになるかもしれない。

 チェルシーのトーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督は「前半をものにしておくべきだった」と話し、「少なくともあと1点は決めておきたかった」と続けた。

 一方、レアルのジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は、「公平な結果」と述べた。「前半はベストな内容ではなかった。相手のプレッシャーに苦しめられたが適応し、後半は良くなった」 (c)AFP/Thomas ALLNUTT