【4月27日 People’s Daily】隴中黄土高原の奥山で、中国甘粛省(Gansu)武山県(Wushan) 沿安郷中学校の新校舎の使用が始まった。暖かい黄色の校舎は日光の下で特に目を引いている。広々として明るい教室に屈託のない朗らかな声が響き渡っている。

 雲南省(Yunnan)寧ロウイ族自治県(Ninglang Yi Autonomous County)は無料職業教育を「下支え」とし、進学できなかった貧困支援システム登録貧困家庭の子どもの「外への進出」を支援する。「誰もが学校に行け、技能を持ち、どの家も希望が持てる」ことが現実になりつつある。

 海南医学院のカウンターパート支援のおかげで、海南省楽東リー族自治県(Ledong Li Autonomous County)抱由鎮番豆村は「栽培・養殖・提供・販売」一体化の貧困削減モデルを形成した。村民は大幅に収入を向上させ、「財布が膨らむ」とともに、「知識も豊富」になっている。

 教育は国の大計であり、中国政府は教育を常に優先的に発展させるべき戦略と位置づけている。2012年以来、国家財政性教育経費は国内総生産(GDP)の4%以上を占めており、農村地域、辺境民族地区、革命老区(中国の共産革命時に拠点となった地域)、辺境の貧困地域の教育発展を優先事項として重点を置いている。

 教育部のデータによると、2020年末までに、全国の義務教育段階の中退児童・生徒は台帳の作成当初の60万人以上から682人にまで減少した。そのうち20万人以上の貧困支援システムの登録貧困家庭では、中退児童がゼロになったという。

 ここ数年来、中国の「特任計画(農村義務教育段階における学校教師職位を特設する計画)」は計95万人の教師を募集した。「国培計画(小中学校教師の国家級訓練計画)」は中西部農村学校の教師・校長をのべ1700万人近く育成した。広域特殊困難地区の農村教師の生活補助は8万余りの農村学校の127万人の教師に恩恵を与えた。19万人の教師は辺境貧困地域、辺境民族地区、革命老区に派遣された。「農村に行ける、引き留められる、よく教える」農村教師チームが育っている。最新のデータによると、農村教師チームの全体的な能力は大幅に向上し、大学学部以上の学歴を持つ者は51.6%を占め、中級以上の職名を持つ教師は44.7%を占めているという。

 中国では、「家庭の経済的理由で中途退学する学生が一人でも現れてはいけない」という制度上の保障を実施している。今、中国は就学前教育から大学院教育までカバーする中国の特色ある学生支援政策体系を構築した。貧困学生を計6億4100万人援助し、「支援すべき者へのできる限りの支援」をほぼ実現させた。

 データによると、64校の教育部直属の大学は指定地域の貧困支援活動を全力で推進し、計25億800万元(約415億円)の支援資金を投入・導入し、末端幹部および技術者を46万3200万人育成し、貧困地域の20億800万元(約333億円)の農産物の購入・販売を支援した。貧困地域の教師をのべ9万6400人育成し、科学研究プロジェクトを1949件実施し、企業の投資額151億6000万元(約2510億円)を引き入れたという。(c)People’s Daily/AFPBB News