【4月29日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)は28日、準決勝第1戦が行われ、マンチェスター・シティ(Manchester City)はアウェーでパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に2-1で逆転勝利を収め、決勝進出に大きく前進した。

 本拠地パルク・デ・プランス(Parc des Princes Stadium)でPSGは、マルキーニョス(Marcos Aoas Correa “Marquinhos”)が強烈なヘディングでゴールネットを揺らすなど、試合を優位に進めて前半を1-0で折り返した。

 しかしシティは64分、キャプテンのケビン・デ・ブルイネ(Kevin de Bruyne)が上げたクロスがそのままゴールに吸い込まれて追いつくと、71分にはリヤド・マフレズ(Riyad Mahrez)がFKを沈めて逆転劇を締めくくった。

 アドバンテージを得て5月4日にホームでの第2戦を迎えるシティのジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、英BTスポーツ(BT Sport)のインタビューで「前半の最後の10分間は良かったし、後半はすべての点において素晴らしかった。二つのアウェーゴールは非常に重要だが、われわれには6日後にハードな仕事がある」と気を引き締めた。

「総合的にパフォーマンスには満足しているが道半ばだ。彼らを倒すための時間がまだ90分残っている。PSGはどんなことでも起こし得るチームだ」

 PSGは序盤こそ好調だったもののハーフタイム後に方向を見失うと、77分にはイドリッサ・ゲイェ(Idrissa Gueye)がイルカイ・ギュンドアン(Ilkay Gundogan)への悪質なタックルで一発退場となった。

 今大会、ホームでマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)とバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に敗れ、FCバルセロナ(FC Barcelona)とは引き分けているPSGは、2年連続での決勝進出に向けてイングランドで困難な戦いが待ち受けている。

 仏RMCスポール(RMC Sport)に対し「くだらない2点を与えてしまった」と悔しさをにじませたマルキーニョスは、「自分たちにはひっくり返すことができると信じなければ向こうに行く意味はない」と第2戦を見据えた。(c)AFP/Andy SCOTT