【4月27日 Xinhua News】中国の渤海沿岸で建設中の海洋油田向け陸上電力送電プロジェクトでこのほど、全ての電力設備の設置が完了した。稼働後は、海洋油田プラットフォームの二酸化炭素(CO2)排出量を削減できる。

 中国が海底ケーブルを使った陸上から海洋油田への電力供給を検討し始めたのは2019年。海洋油田プラットフォームではこれまで、油田開発に伴い発生する天然ガスや原油を発電用燃料に用いていたため、地上の発電設備に比べ約2~3倍のエネルギーを消費していた。今回のプロジェクトにより、秦皇島・曹妃甸(そうひでん)油田群では標準炭換算で年平均約6万4700トンの燃料を節約でき、CO2排出量17万トン分を削減できる。

 渤海油田群への陸上電力送電プロジェクトは3期に分けて実施される。渤海にある六つの油田エリアが対象で、河北(Hebei)、山東(Shandong)、遼寧(Liaoning)各省などに陸上開閉所を5カ所設けるほか、海上に電力供給ハブ施設8カ所と関連設備を建設する。(c)Xinhua News/AFPBB News