【4月27日 AFP】イタリア各地で26日、バーや飲食店、映画館、コンサートホールの営業が再開された。新型コロナウイルスの流行で打撃を受けた経済の立て直しが期待されている。

 マリオ・ドラギ(Mario Draghi)首相は、営業再開は「予測されたリスク」を冒すものになると認めている。新型ウイルスの感染者数と集中治療室(ICU)の占有率は減少しているが、1日当たりの死者数は依然数百人に上り、累計死者数は11万9000人を超えている。

 26日に感染リスクが低レベルの「黄色」に引き下げられたイタリアの4分の3の地域では、バーと飲食店の屋外での接客再開が許可された。また、半年ぶりに夜間の営業も認められたが、午後10時からの外出制限は継続される。

 映画館と劇場、コンサートホールでは、収容人数を半分に減らしての再開が許可された。7月1日までには段階的にプールやジム、スポーツイベント、遊園地が再開される。

 イタリアは第2次世界大戦(World War II)以来最も深刻な不況の中にあり、ドラギ首相は感染拡大防止策の制限の緩和を求める強い圧力を受けていた。

 人口約6000万人のイタリアでは、新型ウイルスワクチンの接種が進んでおり、これまでに1775万回分が接種され、520万人が接種を完了した。だが、専門家らは次の感染の波を未然に防ぐことができるかは疑問視している。

 医療系シンクタンク「GIMBE財団(Fondazione GIMBE)」のトップは、「段階的な再開が『規制なし』と解釈されてしまえば、当然感染者数が再び急増し、夏を台無しにする恐れがある」と警戒を示した。

 映像前半はミラノ(Milan)、後半はローマで26日撮影。(c)AFP/Alice RITCHIE / Alvise ARMELLINI