アトレティコ黒星でバルサ優位に、次節勝利で首位浮上
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【4月26日 AFP】20-21スペイン1部リーグは25日、第32節の試合が行われ、首位アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)がアスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)に黒星を喫したため、優勝争いは直前にビジャレアル(Villarreal CF)を2-1で下したFCバルセロナ(FC Barcelona)が有利な状況となった。
前日の試合で2位レアル・マドリード(Real Madrid)がレアル・ベティス(Real Betis)と引き分けていたため、アトレティコにはさらにリードを広げるチャンスがあった。しかし、アトレティコが敵地サン・マメス(Estadio San Mames)で1-2で敗れたため、結果的にその差は縮まり、欧州で最も予想がつかない展開となっている優勝争いはさらにもつれることになった。
バルセロナはアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)の立て続けの2得点でビジャレアルを下していたが、アトレティコのさらなる取りこぼしによってこの白星はより価値あるものになった。
5月8日にホームでアトレティコとの直接対決を控えているため、逆転を許す可能性はあるものの、バルセロナは未消化となっている29日のグラナダ戦に勝利すれば首位に立つ。レアルは5月9日、4位につけるセビージャFC(Sevilla FC)と対戦する。
アトレティコは現時点で首位に立っているが、優勝争いをしている中では最も説得力に欠けるかもしれない。
ビルバオに敗れたアトレティコは直近14試合のリーグ戦で6勝しかできておらず、SDエイバル(SD Eibar)とSDウエスカ(SD Huesca)に連勝して得た勢いは一時的なものだった。
試合終了後、アトレティコの選手の何人かが膝から崩れ落ちた姿は、精神的に立ち直るのが難しい結果であることを示唆していた。
国王杯(Copa del Rey 2020-21)で優勝したばかりのバルセロナが、リーグ戦で最も優位な立ち位置につけているのは間違いない。
サミュエル・チュクエーゼ(Samuel Chukwueze)のゴールで先制されたバルセロナは、華麗なループシュートで同点としたグリーズマンが相手のバックパスを拾って再びネットを揺らした。
バルセロナのロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督は「選手たちは新たなトロフィーを獲得することに飢えている」とコメントした。
「リーグ戦は接戦になっている。どれほどの接戦かは分からないが、それは確かだ。われわれは良い戦いを見せており、残り6試合で全勝すれば優勝できる」 (c)AFP/Thomas ALLNUTT