【4月25日 AFP】レバノンの首都ベイルートで24日、国産の電気自動車(EV)がお披露目された。初の国産自動車となるが、同国は深刻な経済危機にあえいでおり、停電も頻繁に発生している。

 エルサレムのアラビア語名にちなみ「クドス・ライズ(Quds Rise)」と名付けられたEVは、レバノン生まれのパレスチナ人実業家ジハード・ムハンマド(Jihad Mohammad)氏のプロジェクトによるもので、販売予定価格は3万ドル(約320万円)。

 レバノンに本社を置くEVエレクトラ(EV Electra)の創業者であるムハンマド氏は、1年後の発売に向けて今年中に国内で最大1万台の生産を開始する見込みだと話した。

 レバノンは過去数十年間で最悪の経済危機にあり、輸入車の販売は記録的に低迷している。

 レバノン自動車輸入組合(AIA)の発表によると、2021年1月、2月の国内の新車販売台数はわずか62台で、前年同期比で約97%減少した。(c)AFP