【4月25日 AFP】男子テニス、セルビア・オープン(Serbia Open 2021)は24日、シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は5-7、6-4、4-6で第3シードのアスラン・カラツェフ(Aslan Karatsev、ロシア)に敗れ、来月の全仏オープン(French Open 2021)に向けて課題が多くあることを認めた。

 世界28位のカラツェフは28本中23本のブレークピンチをしのぎ、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2021)準決勝で敗れたジョコビッチへのリベンジに成功した。

 一方、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2021)では3回戦でダニエル・エヴァンス(Daniel Evans、英国)に敗れたジョコビッチは、2週連続でまさかの黒星を喫した。

 5月2日から9日にかけて開催されるマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2021)にエントリーしているジョコビッチだが、全仏王者のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)も出場する同大会に出るかは明言しなかった。

 四大大会(グランドスラム)通算18勝のジョコビッチは、「最大の目標はローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)だが、そこで何かを成し遂げたいと考えるのであればもっと良いプレーをする必要がある。自分の前には取り組まなければならないことが山のようにある」とコメントした。

 全豪では予選を勝ち抜いて4強入りし、世界114位からトップ50入りを果たしたカラツェフは、これが今季2度目の決勝進出となった。

「この男(ジョコビッチ)に勝つには200パーセントの力を費やさなければならない。壁と戦っているようなものだからね」と話したカラツェフは、「(キャリア最大の勝利で)間違いない。相手は世界ナンバーワンだ」と続け、「とてもハッピーだ。コートですべてを出し切った。長い試合だった。きょうのパフォーマンスには心から満足している」と喜んだ。

 25日の決勝でカラツェフは、第2シードのマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)と戦う。準決勝で世界126位のダニエル太郎(Taro Daniel)と対戦したベレッティーニは、第2セットのサービングフォーザマッチのゲームを落としたが、6-1、6-7(5-7)、6-0で勝利した。(c)AFP