【4月24日 AFP】イスラエルの占領下にある東エルサレム(East Jerusalem)で22日夜から23日未明にかけて、イスラエル警察とパレスチナ人との間で衝突が発生した。パレスチナの赤新月社(Red Crescent)によると少なくとも105人が負傷し、うち20人が病院に搬送された。一方、イスラエル警察は警官20人が負傷したと発表した。

 22日、イスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」に合わせて多くのパレスチナ人が集まる一部エリアへの立ち入りを警察当局が禁止し、旧市街(Old City)への入り口の一つの近くで衝突が発生した。

 また、「アラブ人に死を」と叫びながら行進するユダヤ人の極右グループが現れ、緊張はいっそう高まった。

 23日の昼間には平穏を取り戻したものの、夕方の礼拝を終えた数千人のイスラム教徒らがアルアクサ・モスク(Al-Aqsa Mosque)から出てくると、再び小競り合いが発生。数十人の武装警官に囲まれたイスラム教徒らは、閃光弾を放つ警官らに対し水入りのボトルを投げつけた。

 ラマダンが始まった今月13日以降、同地区では夜間に騒動が相次いでいる。ラマダンの期間の日没後には多数のイスラム教徒が旧市街に集まるが、警察当局は旧市街につながる道を封鎖しており、パレスチナ人らは憤りを表している。(c)AFP/Guillaume Lavallee