【4月24日 AFP】米カリフォルニア州のギャビン・ニューサム(Gavin Newsom)知事は23日、石油などの採掘手法であるフラッキング(水圧破砕法)の新規認可を2024年までに禁止すると発表した。同州は、今後数十年間で化石燃料の採掘を停止させる方向に進んでいる。

 フラッキングは環境への悪影響が懸念されている。業界団体によれば、フラッキングによる採掘はカリフォルニア州全体の最大17%を占める。

 ニューサム知事は、「気候危機は現実のものであり、われわれはその兆候を日々目にしている」として、「輸送分野の脱炭素を進め、子どもたちのためにより健全な未来をつくる上で、フラッキングが担うべき役割は見えない」と述べ、「カリフォルニア州は石油の先を目指す必要がある」と訴えた。

 同氏はまた、同州の担当機関に対し、2045年までに石油採掘を段階的に廃止するための「道筋」を調査するよう指示した。

 カリフォルニア州は、2045年までに州全体での温室効果ガスの排出量を実質ゼロとする「カーボンニュートラル」を目指している他、ニューサム知事が2035年までに内燃機関の新車販売を禁止すると決定しているなど、気候変動と闘う姿勢を見せている。(c)AFP