【4月24日 AFP】フランステニス連盟(FFT)は23日、男子世界ランキング35位のブノワ・ペール(Benoit Paire、フランス)を東京五輪の代表選考から外したと発表した。FFTはペールの「度重なる、深刻で無分別な行動」が理由だと説明している。

 今回の決定は、FFTのテクニカル・ディレクターを務めるニコラス・エスキュデ(Nicolas Escude)氏と国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup)で代表チームを率いるセバスチャン・グロージャン(Sebastien Grosjean)監督の提言を受けてのもの。

 ペールは最近出場したアルゼンチン・オープン(Argentina Open 2021)で唾吐き行為により罰を受けると、その後モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2021)で初戦敗退した後には、新型コロナウイルス禍で観客数が制限されている状況に暴言を吐いた。

「もうテニスは自分を幸せにしてくれない。普段なら世界最高の大会なのに、ここにいることには悲しみしかない」と話したペールは、「戦おうが戦うまいが、自分にとってはどうでもいい。人々はモンテカルロだぞと言うが、選手は悲しい雰囲気の中でプレーしている。それが現状で、ツアーは腐ってしまった」と語っていた。(c)AFP