【4月24日 AFP】インドネシアのバリ(Bali)島沖で21日に消息を絶ったインドネシア海軍の潜水艦「KRIナンガラ402(KRI Nanggala 402)」の捜索は、24日も懸命に続けられている。動力喪失後3日分しかない艦内の酸素は24日に尽きたとみられ、乗員53人救出の望みは失われつつある。

 ナンガラ402は訓練のため潜水する許可を求めた直後に消息を絶った。潜水したと考えられている海域に油が浮いているのが見つかっており、燃料タンクが損傷した恐れもある。潜水限界深度をはるかに超える水深700メートルに沈み、船体がばらばらになった恐れもある。

 シンガポール、マレーシア、米国、オーストラリアが協力し、20隻以上の艦船が捜索に当たっている。

 インドネシア軍は22日、水深50~100メートルで磁気反応を探知したと発表。ナンガラ402の可能性もあるが、艦内の酸素が尽きたとみられることから、最悪の事態も懸念されている。(c)AFP