【4月24日 AFP】サッカーウェールズ代表のライアン・ギグス(Ryan Giggs)監督(47)が23日、女性2人への暴行罪で起訴された。これを受けウェールズサッカー協会(FAW)は、今年に延期された欧州選手権(UEFA Euro 2020)で同監督は指揮を執らないと明らかにした。

 英公訴局(CPS)の担当者は、ギグス被告が28日にマンチェスター&サルフォード治安判事裁判所(Manchester and Salford Magistrates' Court)に出廷すると述べた。ギグス被告は出廷を前に保釈されている。

 大マンチェスター警察(Greater Manchester Police)は、30代女性への傷害罪および20代女性への暴行罪でギグス被告を起訴したと明かした。この2件は、いずれも昨年11月1日にギグス被告の自宅で起きたとされる事件に関連している。30代の女性は、事件当時に現場でけがの治療を受けていた。

 FAWは同11月から暫定的にチームを率いていたロバート・ページ(Robert Page)氏が、引き続き欧州選手権でも指揮を執ると発表した。

 ギグス被告もコメントを出し、「法的プロセスを全面的に尊重し、疑惑の深刻さを理解している」とした上で、「裁判では無罪を主張し、汚名をそそぎたい」と強調。「ロバート・ページをはじめとするコーチ陣、選手、そしてサポーターに対して、今夏の欧州選手権での成功を祈っている」とつづった。

 ギグス被告は現役時代にイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)で活躍したレジェンドで、同チームではリーグ優勝13回、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇2回を経験するなど輝かしい実績を残した。(c)AFP