【4月24日 Xinhua News】22日はアースデー(地球の日)。地球環境の改善意識が高まる中、エネルギー資源が豊富な中国新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)では社会の各分野で、石炭や石油を電気に置き換える取り組みが進んでいる。

 中国送電大手、国家電網傘下の新疆電力によると、昨年は住宅用暖房設備や工業・農業の生産製造、交通輸送、一般家庭での「電化」プロジェクトを計1万7600件実施。末端エネルギー消費量を200万トン(標準石炭換算)節減したほか、二酸化炭素(CO2)排出量を540万トン、二酸化硫黄(SO2)排出量を1万7千トン、窒素酸化物(NOx)排出量を1万5千トンそれぞれ削減した。

 住宅用暖房の電化は、都市部だけでなく南部の426の郷・鎮に住む農・牧畜民約60万世帯にも拡大。ウルムチやハミなどの都市や天山天池などの景勝地では、電気自動車(EV)の利用や充電ステーションの整備が進められている。

 新エネルギーの設備容量、年間発電量、利用率は2016年から5年連続で伸びており、石炭・石油に代わり太陽光や風力などの自然を利用したグリーンエネルギーの割合が高まっている。同自治区で発電した新エネルギーを全国に送電する取り組みも11年から行われており、これまでに20省(自治区・直轄市)に累計1千億キロワット時を供給し、3055万トン(標準石炭換算)の燃焼を削減している。(c)Xinhua News/AFPBB News