【4月23日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)で通算7度のスーパーボウル(Super Bowl)制覇を誇り、現在タンパベイ・バッカニアーズ(Tampa Bay Buccaneers)でプレーするQBトム・ブレイディ(Tom Brady)は22日、リーグが背番号の制限を緩和する規則変更を打ち出したことについて「ばかげている」と批判し、来季の「まずいプレー」につながるとの懸念を示した。

 NFLの各チームオーナーは21日、ポジションごとに使用できる背番号の許容範囲を拡大することを含め、いくつかの小規模なルール変更を発表した。これを受けて、ニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)時代の20年間でスーパーボウルを6度制覇し、2月にはバッカニアーズの優勝に貢献した43歳のブレイディは、自身のインスタグラム(Instagram)アカウントで見解をつづった。

 背番号が制限されていることによって、コーチ陣やブレイディのような司令塔は、フォーメーションを決めたり対戦相手の戦略を見定めたりすることが容易になっている。今回のルール変更に関して、同選手はターゲットにしたいレシーバーを見つけにくくなる可能性や、自分を守るラインマンが同様の問題に直面する恐れが高まることを指摘した。

 ブレイディは新しい背番号の規則について「正しい選手をブロックできるように幸運を祈る」と書き込むと、「いろいろとまずいプレーが出てくるだろう」と予想。NFLのオーナーが承認したルール変更の文章の写真を丸で囲むと同時に「ばかげている」という言葉を添えて、さらなる持論を展開した。

「ラインマンも好きな服を着ればいいじゃないか。なぜ背番号があるのか? 色違いのユニホームでいいじゃないか。なんで同じ背番号をつけないんだ? ばかげている」

 新しいルールでは、QBをはじめキッカーとパンターは1番~19番、オフェンシブラインは50番~79番、ディフェンシブラインは50番~79番もしくは90番~99番のユニホームを着用することになる。ラインバッカーは1番~59番もしくは90番~99番、ディフェンシブエンドは1番~49番、そしてランニングバック、タイトエンド、ワイドレシーバーは1番~49番と80番~89番を使用できるようになる。(c)AFP