【4月23日 AFP】馬術、障害飛越競技のアンドリュー・コーカー(Andrew Kocher)は22日、馬に電気を流す拍車を使用したとして、国際馬術連盟(FEI)から10年間の資格停止処分を科された。この処分については、米国馬術連盟(USEF)も「明確」な支持を表明している。

 独立した不正防止機関の「馬術コミュニティー・インテグリティ・ユニット(ECIU)」に対し、コーカーが馬に電気ショックを与える拍車を使用した疑いが報告されたことを受けて、FEIは昨年6月に調査を開始していた。

 FEIはコメント文を発表し「連盟に登録されている国内の数頭の馬に対して、コーカー氏が国際および国内大会に加え、トレーニングの最中に電気拍車を使用した疑いがあった」と述べた。

 正式な懲戒手続きは、コーカーが暫定的な資格停止処分となっていた昨年10月にさかのぼって適用される。そのため、具体的な処分期間は2020年10月28日から2030年10月27日までとなる。

 コーカーは資格停止の間、FEIおよびUSEFが承認または主催する競技大会やイベントに関して、観客を含めいかなる立場であっても参加や出席を禁止される。

 馬に電気ショックを与える器具の使用を否定しているコーカーは、処分に関して21日以内に異議を申し立てることができる。(c)AFP