【4月23日 AFP】(更新・写真追加)インド西部マハラシュトラ(Maharashtra)州州都ムンバイ(旧ボンベイ)郊外バサイビラール(Vasai-Virar)の病院で23日未明、火災が発生し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者13人が死亡した。現地の消防当局者がAFPに明らかにした。

 消防当局のモリソン・カバリ(Morrison Khavari)氏は、「ビジェイ・バラブ病院(Vijay Vallabh Hospital)の集中治療室(ICU)で火災が起こった時、17人の患者が中にいた。うち13人が死亡し、4人は別の施設に移された」と語った。

 火災は午前3時(日本時間同6時半)ごろ発生したが、既に鎮火している。原因は現在調査中だという。

 新型コロナの第2波に見舞われているインドは、酸素ボンベ、医薬品、病床不足など相次いで問題に直面している。

 21日にはマハラシュトラ州の別の病院で、新型コロナの患者が使用していた人工呼吸器への酸素供給が停止し、患者22人が死亡した。

 さらに今月初めにも、同州の別の私立病院で火災が発生、患者4人が死亡した。

 先月は、ムンバイの診療所で発生した火災により11人が亡くなった。

 インドでは新型コロナの新規感染者数が今月だけで400万人に上っており、慢性的に資金不足に陥っている医療体制は限界に達している。(c)AFP