【4月23日 AFP】オーストラリア政府が中国の巨大経済圏構想「一帯一路(Belt and Road)」へのビクトリア(Victoria)州政府の参加協定を破棄したことに絡み、米政府は22日、オーストラリアが中国の「強圧的」な外交に苦しめられているとして連帯の意を示した。

 中国はオーストラリアの決定に反発し、両国関係に「深刻な損害」をもたらすと警告。対抗措置を取る構えを示している。

 米国務省のネッド・プライス(Ned Price)報道官は記者会見で、オーストラリアは独自の判断を下しているが、中国政府の行動によって「多大な犠牲を強いられている」と述べた。また「われわれは中国の強圧的な振る舞いの矢面に立たされているオーストラリアの人々を引き続き支持する」と話した。

 さらに、オーストラリアは外交関係で「共通の価値観」を大切にするが、中国は違うと述べ、「世界中のわが国の同盟諸国が中国と関係を持とうとしていることは承知しているが、その関係はわが国とのものとはやや異なるかもしれない」と語った。(c)AFP