【4月23日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)のレブロン・ジェームズ(LeBron James)は、出身地オハイオ州で16歳の黒人少女が警察に射殺されたことに対する自身のツイートを削除し、その理由としてもっと有意義な説明責任を求めていると主張した。

 昨季はレイカーズのファイナル制覇に貢献したジェームズは、自身が21日に投稿した「次はお前だ。説明責任を」という言葉を添えた白人警官の写真を削除した。同州コロンバス(Columbus)の警察が公開した警官のボディーカメラの映像では、少女が別の人物に向けてナイフを振りかざした後、発砲された様子が確認された。

 ジェームズは問題のツイートを消すと、そうすることを決断した理由を説明するメッセージを次々と投稿し「黒人たちが警察に殺されるのを見るのは、もう本当にうんざりだ」とし、「あのツイートを取り下げたのは、さらなる憎悪をあおることに利用されるからだ。これは1人の警官の問題ではない。システム全体のことであり、彼らはいつだって俺たちの言葉を利用して、次の人種差別をつくり出している。とにかく、自分はさらなる説明責任を強く求めている」と書き込んだ。

 同選手はまた、こうした状況に対して怒りをあらわにするのは間違った反応であるとして「怒りは誰にでもあるし、それは自分自身にも言える! それでも、全ての事実を集めて学ぶことだ! あの少女に起きたことに対する自分の怒りはまだ収まっていない。彼女のご家族に同情する。そして、正義が勝ちますように!」とつづった。(c)AFP