【4月23日 AFP】男子ゴルフのアダム・スコット(Adam Scott、オーストラリア)が、東京五輪の代表選考プロセスから退いたことが、米放送局ゴルフ・チャンネル(Golf Channel)の報道で明らかになった。五輪をめぐっては、世界ランク1位のダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)も不参加を表明している。

 7月29日から8月1日に行われる東京五輪のゴルフ競技について、スコットのマネジャーを務めるヨハン・エリオット(Johan Elliot)氏は、スケジュールが合わないと同局に明かした。世界35位の同選手は、2016年のリオデジャネイロ五輪もジカ熱の大流行と日程の問題を理由に欠場を選択した。

 エリオット氏は発表文で「世界の現状を踏まえ、アダムは今年のプレー期間中はいったん4~5週間戦列を離れる」と明かした上で、「家には3人の子どもがいることから、今回のスケジュールでは家族との時間にあてることにした。10月までの日程で、週に数日だけでなく彼らと長く会えるチャンスはその時期だけだ」と説明した。

 霞ヶ関カンツリー倶楽部(Kasumigaseki Country Club)が会場となる東京五輪のゴルフ競技は、2週間前に第149回全英オープン(The 149th Open Championship)が行われ、1週間後にはプレーオフを見据えて米テネシー州メンフィス(Memphis)で行われるフェデックス・セントジュード招待(2021 FedEx St.Jude Invitational)が控えている。

 オーストラリア勢は世界ランクの上位2人が東京五輪に出場できることになっており、同25位のキャメロン・スミス(Cameron Smith)と同37位のマーク・リーシュマン(Marc Leishman)がトップ2で、同53位のマット・ジョーンズ(Matt Jones)が続いている。(c)AFP