【4月22日 AFP】中国・遼寧(Liaoning)省瀋陽(Shenyang)郊外の空き地が、膨大な量の廃棄自転車で埋め尽くされている様子が、上空から撮影した写真で明らかになった。

 中国の都市部で大流行したシェアサイクル事業が残した、数多くある「自転車の墓場」の一つだ。

 打ち捨てられた自転車には、ハローバイク(Hellobike)、滴滴(Didi)、美団(Meituan)など、同国のシェアサイクル事業を独占した企業のロゴが見える。

 アプリで解錠でき、どこにでも止められ、レンタル料も安いシェアサイクルは、2010年代半ばに中国の街路にあふれた。

 だがシェア自転車はたちまち歩道を埋め尽くし、車道にもはみ出した。往来の邪魔になる場所に止めたり、植え込みに捨てたりする利用者もおり、当局や歩行者にとって頭痛の種と化した。

 破損した大量の自転車は、修理されずに廃棄されている。都会で自転車に乗る行為は「環境に優しい」と思われがちだが、こうしたイメージとはかけ離れた光景が広がっている。(c)AFP