【4月23日 Xinhua News】中国寧夏回族自治区(Ningxia Hui Autonomous Region)固原市(Guyuan)の六盤山(りくばんさん)国家級自然保護区管理局は、同局職員が19日、涇河(けいが)で体長約1・4メートルのオオサンショウウオを発見したと明らかにした。動物専門家の初期鑑定によると、発見された個体は50歳前後の野生のチュウゴクオオサンショウウオで、同保護区では初めての発見となる。

 管理局の職員が同日、涇河の沙南峡で水道を整備していた際、体長約1・4メートル、頭幅約23センチ、体重約20キロの「巨大な魚」を発見した。

 同管理局の王双貴(Wang Shuanggui)副局長は、発見された「魚」について、体重や体長などの分析から50歳前後のオオサンショウウオとみられると説明。涇河はオオサンショウウオの生息条件を備えており、六盤山一帯ではここ数十年、同種の人工養殖を行っていないことから、野生のオオサンショウウオだと暫定的に判断された。

 チュウゴクオオサンショウウオは中国では俗に「娃娃魚(ワーワーユー)」とも呼ばれ、国家2級重点野生保護動物に指定されているほか、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストにも掲載されている。同保護区は面積が9万400ヘクタールに達し、黄土高原西部を代表する温帯山地森林生態系であり重要な水源保全地域でもある。(c)Xinhua News/AFPBB News