【4月22日 AFP】20-21イタリア・セリエAは21日、第32節の試合が行われ、首位インテル(Inter Milan)はスペツィア(Spezia)と1-1でドローに終わった。

 インテルは前節ナポリ(SSC Napoli)戦も1-1で引き分け、2戦連続の足踏みとなったが、2位ACミラン(AC Milan)がサッスオーロ(US Sassuolo)に1-2で敗れたため、勝ち点差は10に開いた。

 王者ユベントス(Juventus)はパルマ(Parma Calcio)に3-1で勝利し、ミランと1ポイント差の暫定3位に浮上した。上位3チームは、数日前に構想が発表された欧州スーパーリーグに参加する12クラブに名を連ねていたが、大きな騒動に発展した末にいずれも手を引くことを余儀なくされている。

 2得点を記録したユベントスのDFアレックス・サンドロ(Alex Sandro)は、「われわれ選手の心の中には試合がある。正直に言って自分たちは何も変わらない」と騒動の影響を否定した。

 一方、ユベントスのスポーティング・ディレクター(SD)を務めるファビオ・パラティチ(Fabio Paratici)氏は試合前、「サッカーの構造全体に力を添える唯一無二のチャンス」だとして新リーグの構想を支持した。「特異な72時間だった。アイデアやプロジェクトには有益なところがあると今でも確信している」

 ホームで敗れたミランは、4位以内を争うアタランタ(Atalanta)、ナポリ、ラツィオ(SS Lazio)がいずれも22日に試合を残しているため、2014年以来の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)出場が危ぶまれる敗戦となった。

 ミランは欧州スーパーリーグ騒動でファンのプレッシャーに屈し、撤退を余儀なくされた。テクニカル・ディレクター(TD)を務めるパオロ・マルディーニ(Paolo Maldini)氏は試合前、「ミランファンだけでなくすべてのサッカーファンに」謝罪している。(c)AFP/Emmeline MOORE