【4月22日 AFP】20-21イングランド・プレミアリーグは21日、第32節の試合が行われ、首位マンチェスター・シティ(Manchester City)はアウェーでアストン・ビラ(Aston Villa)を2-1で下した。優勝にまた一つ近づいたシティのジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、波紋を呼んだ欧州スーパーリーグ構想はチームにとって「終わった話」だと主張した。

 欧州スーパーリーグへの参加合意を19日に発表したシティは、相次ぐ反発を受けて正式に離脱を表明した最初のクラブとなり、そこから構想はわずか48時間で崩壊を始めた。

 そうした中で迎えたこの日の試合は、開始20秒でジョン・マッギン(John McGinn)に先制ゴールを決められたが、フィル・フォーデン(Phil Foden)の得点で追いつくと、前半終了前にロドリゴ(Rodrigo Hernandez Cascante)が決勝点をマーク。

 ピッチ外でのドタバタをものともせず、敵地で重要な勝ち点3を挙げたシティは、暫定ながら2位マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)との差を11ポイントに拡大。直近4シーズンで3度目のリーグ優勝を果たすには、残り5試合で勝ち点8を挙げればいい状況まできた。 

 グアルディオラ監督も試合後、リーグ優勝にだけ集中したいと話し、「それ(欧州スーパーリーグ)は終わった話。クラブは自分たちが今の位置にいることを受け止め、理解し、集中している。(タイトルまで)あと一歩だ」と述べた。「彼ら(オーナー陣)が私に謝罪する必要はない。彼らがどういう人たちかは知っているし、今どういう状態かも分かっている。終わった話だ」

 グアルディオラ監督はまた、25日に行われるトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)とのフットボールリーグカップ(England Football League Cup 2020-21)決勝を前に、先日の試合で足首を負傷したケビン・デ・ブルイネ(Kevin de Bruyne)の状態に関する明るい情報を提供した。

「予想していたよりも深刻ではなかった。きのうには状態もかなり良くなっていたし、あすの練習の後に様子を見てみる」

 第29節の延期分でサウサンプトン(Southampton FC)と対戦したトッテナムは、孫興民(Heung-Min Son、ソン・フンミン)が試合終了間際に決勝ゴールを決めて2-1で逆転勝利。ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)前監督退任後の初戦を白星で飾った。

 17か月にわたってチームを率いていたモウリーニョ前監督は19日に解任となったが、チームの欧州スーパーリーグ撤退によって目立たぬものとなっていた。(c)AFP