【4月22日 AFP】東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(Tokyo Organising Committee of the Olympic and Paralympic Games)は21日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、観客数の上限の発表を5月か6月に先送りする考えを示した。

 また、出場選手のウイルス検査は当初計画していた4日に1回ではなく、毎日実施する方針も明かした。

 大会組織委員会はすでに海外からの観客受け入れを断念すると発表しており、国内の観客数の上限は4月に発表される見通しとなっていた。

 しかし、同委員会の橋本聖子(Seiko Hashimoto)会長は、4月は「方向性」を示すにとどめ、最終決定は7月23日の開幕1か月前となる6月にずれ込む可能性があると明かした。

 そうなれば、延期が発表された昨年から宙に浮いているチケット販売はさらに遅れが生じる。

 感染拡大が続く中で、多くのテストイベントが延期や中止、または海外開催となり、五輪は混迷を深めている。

 直近では国際水泳連盟(FINA)が20日、アーティスティックスイミングの五輪最終予選を海外で開催すると発表した。当初3月に東京で開催予定だった同予選は、その後5月1〜4日に日程が変更されていたが、開催地未定としながらも6月に「日本以外の場所」で行うと発表された。

 また、陸上のワールドアスレティックス・コンチネンタルツアー(World Athletics Continental Tour)のゴールド大会を兼ねたテスト大会は、無観客での開催になると伝えられている。(c)AFP/Andrew MCKIRDY