【4月22日 AFP】ミャンマーの人権状況を担当する国連(UN)のトム・アンドリュース(Tom Andrews)特別報告者は21日、同国の軍事政権によるクーデター反対派弾圧で25万人近くが避難民化したと発表した。

 アンドリュース氏はツイッター(Twitter)への投稿で、「恐ろしいことに、(中略)情報筋によると、軍事政権の攻撃によりすでに25万人近くのミャンマー人が避難を強いられた。世界は直ちに行動を起こし、この人道的大惨事に対処しなければならない」と訴えた。

 ミャンマー国軍は2月1日に起こしたクーデターで、アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)国家顧問を拘束。その後起きた大規模な反クーデターデモに対する弾圧を強めている。同国の監視団体によると、これまで少なくとも738人が死亡し、3300人が政治犯として収監されている。

 東部カイン(カレン、Karen)州の反政府武装組織「カレン民族同盟(KNU)」によると、少数民族カレン2000人以上が隣国タイに逃れ、さらに数千人が避難民化。キリスト教系人道支援団体「フリー・ビルマ・レンジャーズ(Free Burma Rangers)」は、同州で今月実施された空爆や爆撃により少なくとも2万4000人が避難したとしている。(c)AFP