【4月22日 AFP】インド西部マハラシュトラ(Maharashtra)州の病院で21日、新型コロナウイルス感染症患者が使用していた人工呼吸器への酸素供給が停止し、患者22人が死亡した。同国では新型ウイルスの流行第2波が猛威を振るい、深刻な医療用品不足が生じている。

 事故が起きたのは、同州の州都ムンバイ(旧ボンベイ)の北約200キロに位置するナシク(Nashik)にあるザキール・フセイン病院(Dr Zakir Hussain Hospital)。病院前に駐車していた車両の酸素タンクから酸素が30分間にわたり漏れ、その間、重症患者60人余りの人工呼吸器への酸素供給が停止した。

 ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相はツイッター(Twitter)への投稿で、事故について「心が痛む」と言明。「これが原因で命が奪われたことに胸を痛めている」とした。

 マハラシュトラ州のウッダブ・タークレー(Uddhav Thackeray)首相は調査を命じた。同州は同国の新型ウイルス流行中心地となっており、タークレー氏は先週、感染者数の増加に伴う酸素供給の深刻な不足を緩和するため、空軍による酸素の空輸を政府に要請していた。(c)AFP